速読を覚えることの利点、覚えると普通の速度で読めなくなるのか?

日本では1日1店舗という速度でどこかの本屋がつぶれる時代だそうです。多くの人が本を読まなくなっています。テレビのゲーム、インターネット、動画など、家の中でも有り余るほどの娯楽があふれ、すべてに手を出している暇など殆どの人にはありません。

忙しい世の中で、本は時間の掛かる娯楽として敬遠されています。小説を読むにしても速い人で1時間30分、遅ければ2時間、3時間と掛かかり、それだけ時間があれば映画を1本見て楽しめます。

 

これが専門書になれば半日かかってても読み切ることができないでしょう。それならテレビは1時間で歴史上の出来事をコンパクトのまとめられた放送を見るほうが分かりやすく楽しめるというものです。

 

これだけ時間の差がでてしまう。本を読む人は年々減少していることも仕方がないのかもしれません。ただでさえテレビや映画と違って自分から行動しなければ読むことができない本はどうしても受け身になりがちな人たちには受け入れられないのかもしれません。

 

本はテレビのように子供から老人まで見る何百万人に向けての媒体ではないので、テレビのように薄い内容にする必要がありません。

 

本は対象の読者や本の内容についての疑問や技術についての詳しい内容が書かれています。本の内容がいかに素晴らしくても欠点として挙げている読む時間が掛かることはどうしても解決できません。

時間の問題を少しでも解決する方法として、多くの人が名前だけは知っている速読という技術を身につけることがとても有効です。この技術は、協会もあり訓練法が確立されていますのぜひ身に付けてほしいと思っています。

 

速読と普通の本の読む速度の違いは

速読については本やテレビで一度は見たり聞いたりしたことがあると思います。テレビで速読のできる人と一般の人が同時に同じ本を読むという比較のテストが行われ、速読ができる人は本を次々に捲り一般の人が1時間30分かかる本を30分ほどで読む終えてしまいました。両方の人が読み終えた後に本の内容を質問していました。

テストの目的は速読の速さと読んだ本の正確さを確認するという目的なのですが、速読の人は正解を答え、本の内容をしっかりと理解していました。

速読ができる人と一般の人のとではなぜ本の読む時間が3倍も違ったのでしょう。

その理由はそれぞれの視点の動きが違います。

 

一般の人は
・本を視点は読むと1行づつ目を送る。
・行を上から下へ行くまでの視点の動きはゆっくりと文字をなぞるように動きます。
・時には前の内容へと視点が戻ることもあります。

 

速読の人は
・本を視点は読むと1行読むと3行ほど飛ばして次の行を視点が飛ぶ
・行を上から下へ移動するときは行をなぞるように視点が動くのではなく、・何文字ごとに視点が止まるということを繰り返していきます。

 

速読の人の話では
・5行ぐらいをまとめて見ている
・文章をある程度まとめて見ている。
・文字をブロックとして見ている。
・ブロックを画像のように認識している。

私が読んだ速読の訓練本と同じようなことを言いっています。

 

速読の訓練をするには

速読の訓練をする方法は、本やで売っている速読の訓練本を買えいいです。と言いたいところですが、身に付けるためには1、2ヶ月、人によっては半年以上かかるといいます。そんな技術をお試しでいいから練習してから身につけるかを考えるという人もいるかと思います。

まずは、お試しとして速読の訓練がどのようなものかを説明します。

 

速読に必要なことは、
・文字を正しく目で追っているか。
・視覚でとらえる範囲を広げる
・視線の上下移動の速度
・文字1つづつを認識するのではなくブロックで認識する。

大体、この4つが重要になります。1つづつ説明をしていきます。

 

・文字を正しく目で追っているか。

本を読んでいるのだから当たり前に、すべての文字をしっかりと目を通していると思いがちですが、視線を判断するセンサーで普通の人の視線を調べると、視線は文字の上をまっすぐに進まずに行きつ戻りつしながら、行の一番最後の文字まで目線を向けていません。

読んでいる人は、脳内で文章をある程度保管してしまうのです。

たとえば
『脳内で文章をある程度保管してしまうのです。』という文章があると『脳内で文章をある程度保管して』までは目線を送り次の行に移動してしまいます。目線を送らなかった『しまうのです。』に関しては脳内で文章の流れから想像してこんな文章が続くんだろうなと思って処理されています。

速読では文章を読むときとは違う見方をしますので、文章の最後まで目線を送れるようにすることが大切になります。

訓練方法は、本を見て最後の「。」まで目線を送っていることを意識しながら読めば簡単にでます。基礎ですし、意識しないと途端にできくなります。

 

・視覚でとらえる範囲を広げる

本を読んでいる途中で自分が読んでいる文字周辺をどれだけ認識できているかを意識してみてください。見ている文字を中心に2,3文字だけしか意識することができていないことがわかります。隣の行になれば何の文字が書かれているかを認識するのはとても難しいです。

訓練方法は、YouTubeで『速読 訓練』といれると動画で小さな円や四角が段々大きくなる映像があるのでその大きくなる円や四角を見ることを毎日繰り返していると段々と視野が広がってきます。早い人なら1週間ほどで効果がでてきます。

 

・視線の上下移動の速度

速読ではどれだけ視線の動きが早いかで読む速度が変わってきます。そのために眼球の動きが重要になります。

訓練方法は、YouTubeで探してもらうと『速読 視線』で小さな玉が上下左右に動くという訓練があるのでやってみてください。それ以外にも画面の色々なところに文字が表示されるという動画もあります。

見ている動画に慣れてくれば動画の速度を上げてみてください。

速読の早い人になるとすごい勢いで目線が上下します。見ていると少しおかしいと思うぐらいの勢いですが、速読を習得していくと視野が広がり文字列をブロックとして捉えられるようになると視線の動きが小さくなっていきます。

 

・文字1つづつを認識するのではなくブロックで認識する。

速読は、文字を読むのではなくいくつかの文字をまとめて認識する能力です。なので文字を1つ1つ読むのではなく文字列を塊として認識します。これが意外と難しく人は本を読むと知らず知らずのうちに文章を読んでしまいます。なので最初のころは黙読しないように意識する必要が出てきます。

最終的には文字列を映像として捉えられるようになります。

訓練方法として、本を読むときにいくつかの文字を塊として認識する意識をしてみてください。なれるまで文字を1文字づつ読んでいないかたまに確認することが大切です。

速読の訓練で重要なことは2つ

・文字を正しく目で追っているか。
・視覚でとらえる範囲を広げる。

 

この2つは基礎なので速読ができなくても、本を読むときに役に立つ訓練なので出来るようになって損はありません。

 

速読の欠点

速読を使えば次々と本を読める。1日10冊も楽勝という人もいます。とても素晴らしい技術ですが、弱点もあります。

速読は情緒的な本を楽しむことが不向きな技術なのです。速読は教養や歴史といった感情の動かされない本を読むときには自身の知識として蓄えることには向いています。

誰もが読めば涙を流すような感動する本を読むと最後まで読んでも涙を流すことはありません。速読は文章の意味を記憶するされますが、情緒を伴う記憶が形成されないために心が動かされず、感動したりせずに本を読んでしまいます。

こういったときは速読を身に付けた人は初めから速読をせずに本を読んだり、感動しそうなあたりで普通の読み方に切り替えたりすることで対処しています。

本によって速読を使い分けることで、どんな本でも楽しむことができます。