日本の自動販売機で当たり前のようにミネラルウォーターが売られるようになってだれも違和感を感じなくなり、蛇口を捻ると出てくる水にお金を払うことに何のためらいもなくなり、今ではソフトドリンクと同じ値段で販売されていても水を買う人はかなり多くなりました。
そこには、ここ2000年以降の健康志向が販売を促進してきた要因の1つで間違いはないでしょう。
自動販売機を見れば1、2種類は当たり前のようにあり、気づけば世界中からミネラルウォーターが日本国内で販売されるようになりました。それでも国内生産で3300億円前後であり、海外からの輸入は136億円とかなりの開きがあります。
輸入として有名なのはアメリカのクリスタルガイザー、かなりの人が買っているの見るので日本のミネラルウォーターよりも売れていると感じてしまうのですが、実際のところは日本のミネラルウォーターのほうがかなりのシェアを有しています。ちなみに硬度は海外から入ってくるミネラルウォーターにしては柔らかく38㎎/Lとかなり飲みやすく、日本人が普段飲んでいる水に近いので飲みやすい軟水です。
(いくつか水源があるので商品によっては67㎎/Lというのもある。)
では日本でもっとも売れているのが、サントリーの天然水は南アルプス・北アルプス・奥大山・阿蘇といったいくつかの水源を季節と地域に合わせて販売しており、硬度が10~80㎎/Lと軟水か中硬水なので飲みやすいのと癖がすくないので人気です。
さてそんなミネラルウォーターですが未開封のものは基本的には絶対に腐ることがありません。
ミネラルウォーターの成分を考えるとわかりやすく、カルシウム、マグネシウムといった無機物の成分は入っていますが、タンパク質などの有機物が入っていないため、カビや細菌が繁殖する余地がありません。一度口をつけてしまうと、そこから有機物が入ってしまうと細菌が繁殖する可能性があるので早めに飲みましょう。
手元にミネラルウォーターのペットボトルがある人からは、ペットボトルに賞味期限が書かれているじゃないかという疑問を持つ人もいるかもしれません。
ミネラルウォーターは腐りませんが、腐らないのに賞味期限はあります。
腐らないのに賞味期限あるのはなぜなんだと思う人もいるでしょう。腐らないのだから賞味期限なんてなくてもいいじゃないか、アイスだって冷凍で保存されて腐らないから賞味期限が書かれていません。
ミネラルウォーターだってアイス同じくで腐らないのなら賞味期限を設定しなくてもいいのではないかというのは正しい意見だ。しかし、水には匂いが移るという問題あります。
ペットボトルで保管しているから匂いなんて移らないと思うかもしれませんが、ペットボトルの材料として使われているPET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)はガス透過性があるために長期保存をすると匂いが移ってしまいます。
飲むことには問題がないのですが、臭いがつくとのむのは意外とつらくなりますので、あまりお勧めはできませんので、賞味期限内に消費することをオススメします。とはいえ、災害時のためにペットボトルの水を保存している人もいるとは思いますので、ミネラルウォーターを飲む人なら一人暮らしなら4日分ぐらいの水を順番に飲んでいくとよいかもしれません。
普段は飲まないけど、緊急時に備える人には『非常災害用飲料水 ボトル缶』のような商品があります。賞味期限が5年あり、軟水なので飲むにはそれほど抵抗はないですが缶の匂いがついていたりと普段飲んでいるミネラルウォーターほどおいしくはなかったので緊急事態用なので普段飲むのには向きません。
昔、怪しいグループが販売していた水で5か月たってほ腐らないですとかいうテレビの販売番組を見たことがあるのだけど、考えれば当たり前の話でもその時の比較で出された水道水は不純物や微生物が微量に含まれているので塩素が弱くなると色が変色しりするのですが、無機物しか入っていないミネラルウォーターと有機物が入った水で比較して祝福された水として売り出されてたのだけど、今はどうなったのだろう。