■ 旧暦
日本は1872年(明治5年)12月2日までは太陰暦を基本として太陽暦の考えを取り入れた太陰太陽暦を利用していました。
しかし、外国と貿易のため変更しました。そのため12月3日が1月1日として太陽暦になりました。
現在の太陽暦(グレゴリオ暦)の暦は太陽の公転に基づいた暦です。それまでの太陰暦は月の動きに合わせたもので、新月が月の1日目として15日が満月になるよなっています。そのため月の満ち欠けが29日となっています。そうすると季節の変化と月がズレていきます。このズレが酷くなのでそれを調節するために13月や2月29のような閏月(うるうづき)だったり閏日と言ったもので数年ごとに調整されていました。
このようにズレると農業には使いづらいために太陽の動きに合わせた「二十四節気」、「雑節(ざっせつ)」という季節を区分して行われていました。
明治5年以降、新暦になってからは旧暦の約1ヶ月ほど早くなっており、正月やお盆などの行事がずれるようになりました。
■ 二十四節気
『二十四節気』ときいても普段の生活には何もかかわっていないように思えます。実際は「春分」「夏至」「秋分」「大寒」と言った身近な日にかかわっています。
二十四節気はもともとは中国の戦国時代(紀元前403年~紀元前221年間)に作られました。この時代の中国も太陰暦を用いていたために季節とのズレがあります。これ解決するために1年を『中気』と『節気』を12に分類し、調整して四季を正しくしています。
日本ではこれから江戸時代に入ってから暦に取り入れられました。中国で紀元前にできた『二十四節気』は1600年以上たって日本に取り入れられました。
二十四節気のほかに『雑節』というものもあります。その中には土用の丑の日で有名な土用、八十八夜などがあります。
■ 春(2月~4月末)
【名称】立春(正月節)
【新暦での目安】『2月4日』
【意味】冬至と春分の中間に当たりであり暦の上では春が始まる日である立夏の前日までが春として扱われる。
【名称】雨水(うすい)(正月中)
【新暦での目安】『2月18日~19日』
【意味】雪が雨に変わり雪が解け始める出す時期で農耕の準備を始める目安でもある。
【名称】啓蟄(けいちつ)(二月節)
【新暦での目安】『3月5日~6日』
【意味】虫が土から這い出てくる。啓は『開く』蟄は『虫が土に隠れる』という意味がある。
【名称】春分(二月中)
【新暦での目安】『3月20日~21日』
【意味】春の彼岸の中日で昼と夜の長さがほぼ等しくなる日である。
【名称】清明(せいめい)(三月節)
【新暦での目安】『4月4日~5日』
【意味】万物が清らかで明るい季節
【名称】穀雨(こくう)(三月中)
【新暦での目安】『4月20日~21日』
【意味】田畑の準備の時期で春雨が降り穀物を成長させる時期
■ 夏(5月~7月末)
【名称】立夏(四月節)
【新暦での目安】『5月5日~6日』
【意味】春が終わり、夏が始まる日
【名称】小満(しょうまん)(四月中)
【新暦での目安】『5月21日』
【意味】万物が成長し、緑が生い茂て一定まで成長する
【名称】芒種(ぼうしゅ)(五月節)
【新暦での目安】『6月5日~6日』
【意味】芒(イネ科植物)を撒くころ
【名称】夏至(五月中)
【新暦での目安】『6月21日~22日』
【意味】この日が一年のうちで最も日の出から日没までの時間が長く、夜は最も短い日
【名称】小暑(しょうしょ)(六月節)
【新暦での目安】『7月7日~8日』
【意味】梅雨明けが近くなり、この日のころから暑さが厳しくなってくる。
【名称】大暑(だいしょ)(六月中)
【新暦での目安】『7月22日~23日』
【意味】快晴が続き、もっとも暑くなりころ
■ 秋(8月~10月末)
【名称】立秋(七月節)
【新暦での目安】『8月7日~8日』
【意味】夏が終わり、秋が始まる日
【名称】処暑(しょしょ)(七月中)
【新暦での目安】『8月23日~24日』
【意味】夏の暑さが段々涼しくなりはじめること
【名称】白露(はくろ)(八月節)
【新暦での目安】『9月7日~8日』
【意味】大気が冷えていき、野草で露が出てくるころ
【名称】秋分(八月中)
【新暦での目安】『9月23日』
【意味】秋の彼岸の中日、昼と夜の長さが同じぐらいになる日
【名称】寒露(かんろ)(九月節)
【新暦での目安】『10月8日~9日』
【意味】露が冷たくなり、凍りそうになるころ
【名称】霜降(そうこう)(九月中)
【新暦での目安】『10月23日~24日』
【意味】露が氷、霜が降り始めるころ
■ 冬(11月~1月末)
【名称】立冬(十月節)
【新暦での目安】『11月7日~8日』
【意味】秋の終わり、冬の始まりの日
【名称】小雪(しょうせつ)(十月中)
【新暦での目安】『月日』
【意味】初雪が降りはじめるころ。
【名称】大雪(たいせつ)(十一月節)
【新暦での目安】『12月7日~8日』
【意味】雪が多く降る季節
【名称】冬至(十一月中)
【新暦での目安】『12月21日~22日』
【意味】夜がもっと長くなり、昼が最も短くなる日
【名称】小寒(しょうかん)(十二節)
【新暦での目安】『1月5日~6日』
【意味】寒気が厳しくなり、雪も積もる「寒の入り」とされる
【名称】大寒(たいかん)(十二月中)
【新暦での目安】『1月20日~21日』
【意味】冬の寒さが最も厳しいころ