小学生の時に国語の授業で国語の本を声に出して読んでいました。クラスのみんなの前で本を読むのが恥ずかしくて小さな声で読んでいたことを覚えています。学校の授業では文章を声に出して読むことは大切なことだと国語の先生は強調していっていました。
そんな声を出して読むという行為に意味があったのでしょうか?
声に出して本を読むことは今はありませんが、子供のころに本を読んでいたころは気づいたら声を出して読んでいましたが、今は声を出して本を読むことはありません。
黙読と音読の違い
本を読むときは声を出して読む音読、声を出さずに読む黙読があります。子供のころは音読をしていても成長してくると黙読をするようなります。音読と黙読の違いをあげると
音読
・声を出して読む
・声の速度で本を読むので遅い。
・読んだところより前の文章に戻らない。
・声に出した文章は耳からも入ってくる。
黙読
・静かに読む
・目線の速度で本を読むので早い
・わからなくなると少し前の文章に戻ることがある。
・本の内容は目入ってくる。
音読と黙読の違いを書きました。他にもあるかと思いますが大きく分けると以上の内容になると思います。
声に出して読むことに効果はあるのか?
音読と黙読の違いがあるとするとこの2つです。
・本を読む速度
・入ってくる情報の量の違い
・本を読む速度
本を読む速度は音読をするとどうしても声を出す速度になり、それ以上、速く読むことができません。それに比べて黙読は無意識のうちに文章を頭の中で読んでいますがそれでも音読に比べると速く本を読むことができます。
・入ってくる情報の量の違い
黙読で本を読むと目から情報が入ってきます。それに比べ音読では文章を目に認識して声に出して読むことで目と耳の2つから情報が入ってくるので記憶に残りやすくなります。
声に出して本を読むことは読む速度は遅いですが、本の内容は目と耳から入り記憶に残りやすくなる利点があります。
成長すると音読から黙読に変わるのはなぜかと読み聞かせの効果
大人の人で本や新聞を読むときに音読をする人はほとんど見たことないのではないでしょうか。子供のことは大抵は声を出して読んでおり、成長していくと気づくと黙読になっています。
この理由には、小学生のころ周りの子が黙読をしだすと音読をしていると恥ずかしくなるという理由もあるかもしれません。大きな理由として成長するに従いイメージをする力が強くなることで声を出さずに読んでも文章の内容がイメージできるようになるので黙読をするようになります。
子供のイメージ力を試すための実験がテレビで行われていたことがあります。その番組では幼稚園児への読み聞かせをするという実験で、幼児に自分で絵本を読んでもらったときの内容の理解力と、大人が読み聞かせをおこなったときの内容の理解力を比べるというものでした。実験では絵本の内容で一番の盛り上がりがあるシーンの絵を描いてもらうという内容した。
そのときの絵本では竜が川を泳いで下るという内容の絵本を読んだ後に絵を描いてもらうと絵本を読んだ子供たちの半数は空を飛ぶ竜の絵を描いていました。
読み聞かせを聞いた子供のほとんどが竜が川を下る絵を描いている。
という実験結果になりました。
絵本の中には竜が空を飛ぶというシーンはありませんが、自分で絵本を読んだ子供は頭の中でしっかりとしたイメージができなかったために絵本にはない竜が空を飛ぶという絵を描いてしまったと思われます。
大人になりれば幼稚園児たちが読んだ絵本を読めば正しく理解してイメージできます。しかし子供たちの未発達の読解力では絵本の内容を正しくイメージできない場合があります。
絵本を読み聞かせをすることで、読むときの強弱や感情の入れ方によって子供たちの想像しやすいように伝えることができます。読み聞かせは子供に対しては効果的な方法です。
絵本を音声合成ソフトを使って子供たちの聞かせるという実験もありました。
そのときの結果として子供たちの絵は絵本をしっかりと理解できておらずあまりよくありませんでした。理由として子供たちの集中力を絵本に向けられなかったので子供たちが理解することができませんでした。
大人の人の絵本の読む聞かせと、音声合成ソフトによる読み聞かせの違いは声の強弱や場面ごとの感情の入れ方になります。子供に読み聞かせをする機会があったら是非ともそのことを頭に入れて読み聞かせをしてあげてください。