20170615 『雑学』玉ねぎを日本での歴史とおいしく食べる食べ方

■内容
日本と玉ねぎの歴史
玉ねぎをおいしく食べるには

2016年に北海道では台風による大災害によって日本中の野菜の価格が高騰したことを覚えているでしょうか。どうして北海道が被害を受けると軒並み野菜の値段が上がったかと言えば、北海道は日本の食料供給基地と言われるほど多くの野菜を作っているからなんです


たとえば私たちになじみのあるお米です。実はに日本最大のお米生産地は北海道なんです。

私が知ったときは、え!、お米て新潟じゃないの?北海道て寒い場所だから難しいじゃない?と思ったのですが、そこはお米の品種改良の凄さということだそうです。

他には、ジャガイモ、ニンジン、トマト、小豆、メロン、だいこん、大豆、かぼちゃ、ねぎ、スイートコーンなどなど沢山の種類があります。
もちろん、今回取り上げる玉ねぎも北海道が一番生産しています。

 

日本と玉ねぎの歴史

食用としての玉ねぎの歴史は古く世界を見渡す紀元前より食べられていました。玉ねぎてキリスト教よりも古い歴史があるんです。そんな玉ねぎが日本にはいつ頃入ってきたかと言えば、ほんの200~300年前の江戸の時代に日本にはいってきました。

江戸時代といえば鎖国をしていましたが、オランダと取引があったので意外と外国の野菜や文化が入ってきています。それはさておき人気があったかと言えば、残念ながら人気がある野菜ではありません。

日本料理で有名な懐石料理でほぼ玉ねぎを使った料理がないぐらい人気がありませんでした。しかし、現代の私たちは玉ねぎの多彩な食べ方を知っていますね。それには玉ねぎが食べられるようになった事件があったんです。

玉ねぎの人気のなかった江戸時代が終わり、明治時代になり明治26年に大阪でコレラがは流行しました。そんなときに玉ねぎがコレラに効果があるというウワサが流されます。それから玉ねぎは食べられるようになりました。

 

実際のところ玉ねぎがコレラに効くかと言えば・・・

効きます。

 

玉ねぎに含まれるチオスルフィネートという成分に殺菌効果があり、この成分がコレラにも効果があるそうです。

そうして現在のようにスーパーに行けば玉ねぎが常に売っているようになりました。ちなみに、日本の玉ねぎは北海道で50%以上が作られています。

 

玉ねぎをおいしく食べるには

果物も野菜も基本的には年から年中スーパーに行けば販売していまね。もちろん時期によって値段の幅は違いますが。

さて玉ねぎの旬はいつでしょうか?

答えは秋が旬なんです。

年から年中食べられる野菜なので、知らない人のほうが多いいのではないでしょうか。

ではもう一つ、お店で玉ねぎを見ると、たまに新玉ねぎという普段販売している玉ねぎとは別に売っているのを見たことはありませんか?あれは普段の玉ねぎとどのように違うのでしょうか?

答えは、普段食べている玉ねぎは葉っぱが枯れてから収穫した玉ねぎで、新玉ねぎは葉っぱがまだ青々としている状態で収穫した物なんです。

新玉ねぎのほうが値段が高いのでどちらを買えばいいか考えてしまいませんか。

どちらが美味しいのか?

新玉ねぎと普段の玉ねぎでは食べ方によって美味しさが変わってきます。

まずは新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いをおおざっぱに挙げると

新玉ねぎ
・葉っぱが青々としているときに収穫
・収穫したらすぐにお店に並ぶ

普通の玉ねぎ
・葉っぱが枯れてから収穫
・収穫してから寝かせる期間がある。

新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いがわかっていただけましたか?

 

あなたは分かったけど『寝かせるて何?』と思われているのでは、あなたの疑問はわかります野菜は新鮮さが大切だと誰もがしっていることですから。

しかし、寝かせることには大切な意味があるんです。寝かせることで玉ねぎの糖度を増やすことなんです。不思議に思うかもしれませんが寝かせるという行為は、実は玉ねぎを冬眠させるということなんです。

玉ねぎは、また新しい芽を出すために蓄えたデンプンを糖分に変えて次の芽を出すためのエネルギーにしようとします。それの性質を利用して玉ねぎをさらにおいしくさるんです。

玉ねぎを寝かせると美味しくなるなら、新玉ねぎも寝かせればいいじゃないかと思われるかもしれません。しかし、そうは問屋が卸さないのですね。

玉ねぎは寝かせると糖度以外にも増える成分があります。それは「プロパンチアール S-オキシド」という成分なのですが、この成分は玉ねぎの辛味を増やす成分なので普通の玉ねぎを生で食べると辛味が凄く寝かせる前の2倍にも増した糖度が人間の舌では感じずらく、生で食べると辛さのみを感じてしまいます。

それに比べて新玉ねぎは寝かせていないので、生でもおいしく食べることができるんです。では普通の玉ねぎはどのように食べれば美味しいかと言えば、「プロパンチアール S-オキシド」という成分は、加熱することで無くなってしまいますので、焼き肉やバーベキューのように熱を加えると効果的です。

大体3分程度、熱を加えるだけで「プロパンチアール S-オキシド」はほとんどなくなるのです。普通の玉ねぎは熱を加えた料理に向いているということですね。

なので、新玉ねぎはサラダのように生で食べることがオススメです。
普通の玉ねぎは熱を入れるような特に食べると、新玉ねぎの2倍の糖度を楽しむことができます。

 

追伸

普段スーパーで売っている玉ねぎは寝かせてある物なので傷む前に早めに食べてください。