車が走るための重要な要素としてエンジンとタイヤが大切です。
そんな車の重要な機能もこれからの時代では電気自動車が一般的になるとエンジンはモーターに切り替わるかもしれませんがタイヤはこれかもかわらずに必要とされるでしょう。
そらとぶ車が出てこない限りですが。
ドラえもんの世界のような話は一旦置いておいて、タイヤの話です。世の中で走っているタイヤは黒くてゴムやワイヤーが使用されています。タイヤのゴムも1つではなく様々な種類のゴムが使われていたりします。
漫画やアニメではゴムのタイヤではなく、木を輪切りにしたタイヤが登場したりしますが、実際のところゴム以外の物質を使用してタイヤを作ると今のように60kmのような速度では走ることができないでしょう。
空気の充満したタイヤの弾力性が衝撃を吸収してスムーズに走ることができています。そんな素晴らしい現代のゴムのタイヤですが、車ができた当時はひどいものでした。タイヤのフレームにゴムが巻きつけられただけの代物で、空気を入れるというものではありませんでした。また、道路も舗装などはされていないためにとても乗り心地の悪い乗り物でした。
そんなタイヤに画期的な発明であるゴムのタイヤに空気を入れるのを作ったのがタイヤメーカーで有名なダンロップでした。
1888年、スコットランド人の獣医をしていたジョン・ボイド・ダンロップは息子のジョニーにぼくの三輪自転車をもっと乗りやすくしてほしいと頼まれたことから、獣医の経験で空気の溜まった腸が膨張するのを三輪自転車のタイヤに応用することで空気入りのタイヤを発明して、1889年にダンロップを起業します。
このとき作られたのはゴムのチューブを木の円盤に鋲で固定したものでした。このタイヤには欠点がありました。タイヤは空気を入れることでパンクをするようになり、パンクをするとその交換だけでとても時間がとられるという問題がありました。
その問題をフレームとタイヤを分けることで解決したのがタイヤよりもガイドブックで有名なミュシュランでした。パンクの問題を解決したことによりタイヤが普及していくようになりました。
そして、タイヤをもっと売るために自動車のタイヤ製造も行うようになったそうです。
タイヤの色はなぜ黒なのか?
当たり前過ぎて疑問に思ったことがないかもしれませんが、車のタイヤの色は黒色以外は基本的に販売していません。
でも、文房具として輪ゴムをみると黄色以外にも様々なカラフルな色のモノがあります。輪ゴムにもカラフルな色があるのだからタイヤの色だってカラフルでも良いのではないかと思ったことは・・・
多分ないでしょうが、色付きタイヤがあっても良いとは思いませんか?
思わないのでしたら仕方がありませんが、黒色にはわけがあります。タイヤはゴムとワイヤでできていますが、タイヤのゴムは実は1種類だけではなく様々なゴムを使用しています。
道路と接するゴムには摩擦に強いゴムが、内部の空気を閉じ込めるチューブの部分には気密性の高いゴムが使用され多様なゴムを使い分けています。そんなタイヤで消耗の激しい道路と接するゴムはカーボンブラックと呼ばれる炭素をゴムに混ぜることで摩擦につようゴムを作っています。そしてこのゴムの色が黒色なためにタイヤの色は黒色となっているのです。
今の所このカーボンブラックほどゴムの耐久性を上げる物質は見つかっていないために黒色のタイヤが当たり前のように走っています。
とはいえ、カラフルなタイヤがないわけではありませんが、耐久性の問題から一般で使用されるタイヤとしては作られていません。